南無煩悩大菩薩

露の世は露の世ながらさりながら

2007-10-01から1ヶ月間の記事一覧

瑠璃虫。

人間は、5~6(10億)の個体数が地球に住んでいるらしい。 昆虫の個体数は、3,416,341,600,000,000,000(10億)らしい。 バクテリアや原生動物を除いて、ある種の完結した器官を備え、認識識別しえる固体としては、地球最大…

睨達磨。

にら・む(他動詞):(「瞰」白眼)「眼ヲ怒ラシテ見ル。鋭キ眼シテ視ル(疾視)」 にらみ-くら(名詞):(瞰競)「小児ノ戯、瞰合ヒテ先ズ笑ヒ出シタル者ヲ負ケトス。目競(メクラベ)」 -言海より- ニラミダルマト、ニラミクラ。 トテモジャナイガ、カテ…

水の形。

固体液体気体とその形を変えながらもしたたかにしなやかに存在するH2O。 水素が二つに酸素が一つの結びつきは、弱くて強い。 氷は解けることを前提に。水蒸気は凝固する事を前提に、循環のダイナミズムを僕たちに知らせてくれる。 噴水の装置は、可視化で…

芸商。

かって、北斎や蘆雪画伯も絵の題材にした「大原女」という女性達がいた。 京都は大原の女と書いて「おはらめ」と呼ぶ。 彼女達は、頭に花等を乗せて古都を売り歩いた。 お得意先の家の様は、よく覚えていて、「今日は先代はんのご命日どすなぁ」という具合で…

我を思う。

何故に我ありや。 何処に訳ありや。 私は、我が強い。 どこに根拠ありや。 地を這う蟻はありやなしや。 空を飛び過ぎるは鳶か。 わしが思うに鳶が舞う。 ひらひら舞うは、時末の蝶。 丁々発止と定まらず。 朱鷺鳴き告げるは相克の時。 我思う故に我ありか。 …

這い這い。

座れば這え。這えば立て。立てば歩めの親心。 初節句 餅のおもさか 歓呼の声か それそのものももちろんよろしいが、その後ろにある一族郎党ひっくるめての、託された希望に慈しみを感じるのだ。 世代を託す対象への眼差しをなくしてはならない。 ちゃんと育…

縁起を担ぐ。

縁起のよさそうなものをみると、私は発情するようだ。 祝ぅて三度。ちょちょんがちょんとやってしまうのである。 赤い緋縮緬が、秋風に揺れ日差しが彼方に落ちる。 すっきりと八の字を描いて、流線する末広がりのご縁。 権威を感じさせない程度にも、崩れな…

休み処。

動きどころを知っているならば休みどころにも勘は働く。 働くのに休むとはこれいかに。 ウェイトレスがせっせと立ち回っても、給仕(きゅうし)をする、というがごとく。 んな馬鹿なことを浮かべながら、休み処で寛ぐ。 休日がゆっくりと過ぎていったのであ…

ふの字。

傍目お多福ふの字をなぞる。 ふむふむ。なるほど、お多福さん。 顔が、ふ なのでありやんす。 このふ。なんのふ。きになるふ。 福のふ。 婦のふ。 富(と~み)のふ。 ふふふ円満お多福さん。 ふの字の顔のお多福さん。 僕はあなたに、ぞっこんほの字。

隣芝。

隣の芝生は青く見え、隣の鳥居は大きく見える。 人が比べるし人と比べるのである。 遠近感とは面白い。 物理的な風景は、光学的現実再現装置である、二つの眼で見る。 ヒラメ眼で無い限りは、おおよそ10センチ前後の間隔を置いた二つの眼ん玉が、互いに焦…

経済性。

萎み行く赤い身に、ストックとフローの関係を見た。 地球上の大気圏を駆け巡る風のように、生まれては消えることによって、経済も成り立っているのであろう。 経済的である。という意味合いは、無駄を廃することで、より有意義ななにものかに転換し、循環を…

独活。

独活(うど)の大木、杖にもならん。 ばぁさんによくいわれたのであります。 見た目は立派やが使い道が無い。 図体ばかり成長して、おつむのほうはからっきし。 灰汁のある味ではある。 ヌタで食べると野趣の味。 そういう独活が嫌いではないのであります。 …

三態。

もう開く。 すぐ開く。 開いた。 メキシコ原産のこの花は日本にすっかりなじんでいる。 咲きかけの三態は、よく見れば、開けば開くに従って、花芯が小さくなっている。 どういうことなのだろう。 大きいほどに受粉の可能性は拡がるだろうに。 花粉部分を小さ…

男子十二学坊。その2.

観客は、赤松であったり松喰い虫であったり、くぬぎの木であったり、糞ころがしだ。 お天道様の、ライティング。 スタンディングオベーションは、自らでおこなう。 アンコールはワット盛り上げよ。雨が降ったり槍が降ったりしてもめげない。 手を上げて答え…

押し。

握りと押しでは違いがある。 生ものは足が速いので、酢を効かさなければいけない。 特に青物はそうだ。 ぎっしり詰まったシャリに押しの強さを感じる。 握りは逆で、感覚的にシャリは立っている。 押しと握りか。 押すといえばお酢ということか。 そういえば…

さりながら。

露の世は 露の世ながら さりながら -小林一茶- さりとての人。という形容があてはまるような人がいる。 さりながら。は去(さ)るではなく、然(さ)るであろう。 しかしながらの人。 本当はわたしがなんで生きているのかと自問すれば、そういう人に死ぬまで…

ダークマター。

宇宙には、光さえも抜け出せない程の強い重力を持つ場所があると聞きます。 空間が自らの重みで潰れ、光を歪曲させるようなこともあると伺います。 解明の途端もおぼつかない黒い問題。 洋風にいいますと、ダークマターと申すそうでございます。 ダズンマタ…

男子十二学坊。

え~と、えと。と考え込まなくても。 十二支を奏でるのである。 「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、卯(う)、辰(たつ)、巳(み)、午(うま)、未(ひつじ)、申(さる)、酉(とり)、戌(いぬ)、亥(い)」 と干支(えと)を奏でるのである。 1年…

景中景。

波の瀬の背に揺られて揺れて。 景中に景あり。 古くからのテーゼの一つに、「君の見ている赤は僕の見ている赤か?」 というものがある。 「君の見ている風景は、僕の見ている風景か?」 どうにも正解を、実証し得ない問題である。 そんなことを考えながら、…

かざぐるま。

「まわれかざぐるま」 小刻みな上下の震動の内に、ストロー柄はその弾力を吸収する。 あっちをむこうかこっちをむこうか戸惑いながら。 からからと勢いよくまわっていたのに。 ピタリととまれの成熟。 ポジティブなのかネガティブなのか。 そこだけ差し込む…

太鼓橋。

太鼓橋に朝日は昇り、青天に白昼月のかかるころ、風景は一服の侘び茶となる。 侘び寂びというものは、突き抜ける明るさにはコーディネートの難しい概念ではある。 しかしだ。 昨来の轟雨で綺麗に葬られた浮世の塵埃。音の無い朝。 清涼なる空気の元での太陽…

会話。

話し合う問うことは大事なことだ。 この親子も会話をしているのだろう。 かくかくしかじか。と。 ・・・。 「たくさん喋りはした。喋りはしたが、しかし話はほとんどしていないじゃないか」 という残念なことを招かない心持も肝要であろう。 説明責任という…

天にあり。

鶴は千年。亀は万年。我は天年。 -仙禅師- 大雑把に端折って強引に無責任に言えば。 宇宙全体に存在する物質は元素レベルにおいては、全てにおいて、物質である。 肉も血も花も木も石も地球も太陽も月もちゃりんこやスペースシャトルも元素レベルにおいて物…

朝冴。

午前6時の朝の引き潮に、今日も快晴の空の青さが冴える。 空は見ないでおこう。 充分にその姿は心の内にひろがるのだから。 遠くでえさをついばむ鶴。 いやいや。騙されてはいけない。 いくら鷺(サギ)だからといっても。 ・・・。 冴えないのは、私だけで…

車窓。

僕は小さな窓から、大きな世界を見ていることに気付いていなかった。 流れる雲と同じように、山や木々も流れ去るものだと想っていた。 全ては動き、全ては流れ、全てが落着くことは無い。 大きなカーブに差し掛かって、自分の体が揺れた時、それは突然にやっ…

神無蝿。

五月蝿とは違うのである。 うるさくは無いのである。 じっと動かないから僕でも撮れるのである。 季節はずれの蝿が、生涯をじっと静かに閉じるその間際に稲穂に止まっているのである。 彼なりに祝っているように思えるのである。 もはや僕など眼中にないので…