南無煩悩大菩薩

露の世は露の世ながらさりながら

2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

素材の使い方。

素材はそれそのものは物質であり、それ以上でもそれ以下でもなく「在る」ものです。 でもひとたび、人がその気になると、用いられ組み合わされて意図された状態を現し、その「人」の頭の中を語り始める。 何を表したいか、何を伝えたいか、何をしたいのか、…

ほっこり。

あんまりほっこりしてましたから。 あくびといっしょで、ほっこりも移るようでございます。 よろしいなぁ、おっちゃん。 おおきに。

運命。

(source) するべきか ぜざるべきか それが問題だ。 ハムレットの有名なせりふではないが、人生いたるところ、誰でもシェークスピア的懊悩の場面に出くわす。 頭も呆けていないし、内臓も四肢も元気な九十七歳の老人に初期の癌がみつかった。医者が切りますか…

よろめき考。

この挿絵は、三島由紀夫氏の「美徳のよろめき」古本の表紙絵です。どなたの筆なるものかは不肖ですが、よろめきというものの心象が忍ばれる印象深い画であります。 そういえばよろめきドラマなることばも近頃は聞かなくなりましたが、よろめきがよろめきでは…

己に信を問う。

((許由巣父図(きょゆうそうほず)) 低俗かつ下品、陳腐かつ醜悪、そんな話しを持ちかけられた翁は、裏の清流で耳を洗い、それらの聞いた言葉を流し去る、の図。 まじないとして以上の効果は在ると思える。 意識しないと、遠ざけるには難しいことがある。

天秤。

(source) 砂に足を取られながら天秤棒をかついで家路を急ぐ少女たち。 姉妹だろうか、まだあどけなさが残る。 「良い」仕事をしているように思える。 良い、というのは、より多くでもなければ、より良くでもなくて、良く生きると言う意味において。

誕生のビッグバン。

(切抜/LIFE) 現地での今日、日本時間で昨日は、天文学の父、ハッブルさんの誕生日だそうだ。 この宇宙の誕生の不思議さ偉大さは何をもってしても説明のつけようがない。 私にも誕生日はある。しかし、大抵は母の産道から顔をのぞかせたときとなっているが、…

天使の取り分。

(original unknown) 年代物の酒は、封を切らずにおいてあるものでも、量が少しづつ減っていく。 誰も呑んではいないのに時間と共に減ったその分を「天使の分け前」と酒のみは言う。 先日義母と話していると、「歳寄りになってこの何年かで五センチも身長が縮…

健常な存在。

(original unknown) 田舎の叔父は古希を数年前に超えたいまでも、狩猟をする。先日が解禁だったようだが、こんな事を言っていた。 この頃は、鳥の羽をむしるのも、猪の皮をはぐのも、なんだかおっくうになってきた、昔ほど食べたいとは思わない。食べもしな…

装、奏、送。

(Veruschka in Japan © Richard Avedon) 霊魂なるものは火なり。 肉体は薪なり。 薪尽きて火滅す。 かくのごときのみ。 -中江兆民-

いけどもいけども交わりそうで交わらない。

(photo by Hengki Koentjoro) 仲良く並走しながらも、絶対に交わることのない、二本のレール。 それはつまり二本でななくひとつである。そういうものに共感ともつかぬ何かを思うのは、実生活の中に同一的な何かを抱えながら生きているからだ。 イソップ物語…

もとより独行の道

(photo) 閑来事として 従容ならざるは無し 睡り覚むれば東窓 日すでに紅なり 萬物静観すれば 皆自得 四時の佳興は 人と同じ 道は通ず天地 有形の外 思いは入る風雲 変態の中 富貴にして淫せず 貧賤にして楽しむ 男児此に到らば 是豪雄 -吟詠「秋日偶成」-

祈りに近い願い。

(source) 人一倍健康に気をつけていても、知命をも待たず病に倒れる人がいる。 酒は浴びるように呑み、尻から煙をはくほど煙草吸いながらも、楽々と還暦越えをする人がいる。 同じ境遇であっても、慙愧にたえない人もいれば、どこ吹く風の人もいる。 シルク…

質感の美

(source) 同色のグロスとマットの組み合わせ、其の質感のバランスがよい感じ。 ただ誰にでも似合うと言うようなものではなさそうだ。 わたしのよう人間では、野良仕事で土に汚れた爪にしか見えないだろうから、コンビネーションと言うのはとても大事な気がす…

死後の自分。

(切抜/Life) レントゲンを撮ってくる、というのは正確ではないかもしれない。 佐藤さんや鈴木さんを撮ってくると言っているのと同じようなものだから。 1895年の昨日、ウィルヘルム・レントゲンさんが、エックス線を見つけたようだ。 初期の頃のこの写真…

陽炎の恋。

(source) カゲロウが水面すれすれを飛ぶ 運が悪ければ魚にパクリと殺られる それでもすれすれを飛ぶ いかんともしがたい事情がある パクリか恋の成就か 春夏秋冬神祇釈教恋無常

誰かに似ている。

(original unknown) 「俺の人間論のノウハウは顔だ。山田風太郎と松田修と種村季弘の顔は似ている。 だから3人とも博物学的だ。 埴谷雄高と正岡容と三遊亭円生は顔が似ている。だから3人とも幻視する。 金日成と池田大作と三波春夫は顔が似ている。だから…

メイプルリーフ

(source) 大振りの楓の葉っぱは、「メイプルリーフ」という語感によく似合うと思う。 そしてこんな情景も情緒感覚としてはとてもしっくりくる。 すこぶる個人的なものだろうけれども、そういう一致感が小さな充実感だったりもするようだ。 ちなみに、 四月の…

テーマ、物に当たれば高くつく。

みなさんはご存知だろうか。 液晶テレビの画面に、物が当たり損傷するとこんな模様になる。 ある種のテンポラリーアートともいえそうだ。 このような綺麗な状態は一瞬で、徐々に黒ずんでくる。液晶だけに液が拡がるのだろう。 この作品は共同制作だ。 買った…

咄嗟の判断。

24分発の普通電車にギリギリ間に合った。隣のホームには28分発の快速がその後来る。 目的地までは通常であれば、普通と快速の到着時間差は5分。 28分発の快速が1分早くつく計算だ。そして今日は少しでも早く目的地に着きたいという事情がある。 あな…

七人七酔う。

(画/未詳「七福神」) 餓えては喰らい、楽しくて呑み、穏やかなる眠りに安んず 死生は可も無く不可も無し 達せる哉、達せる哉、-白楽天-