2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
身に美しいと書いて躾。しつけ。 身に空っぽと書いて躻。うつけ。 躾を責められるも、躻と笑われるも、おのが身上。 今では虚け若しくは空けと書き慣わすが、躻のほうがよろしかろうと思う。 室町期の古本によれば、「ウットリ」という振り仮名がある。 うっ…
must:マストとは必要なことやものをいう。 ある社会学者が言うには、国民が幸せに過ごし得る国家を作るためには、絶対に必要なものが三つあるという。 良い教師に、良い医者に、良い聖職者。 学校が信頼でき、病院を信用し、先導に安心するということであろ…
山下清画伯は、文字を書くとき句読点を使いませんでした。 理由をこう述べています。 「僕はおもうんだけれど僕は話すときに点とか丸とかは言わないんだなだから書くときも使わないんだな」 ということだそうです。 叙述性とは、述べたいことの必要なだけの…
そこに行くたびに、もう何十年もこの作品を僕は目にしてきた。 イサム・ノグチ氏の丸い巨大な作品である。 サッカーボールかと思いきや、作品名は、月 である。 ほんの最近まで、この作品に対する僕の態度は、気にはなるものの、一瞥以外のものではなかった…
柳に飛びつこうとする蛙には、このように見えているはず。 蜂のムサシや、カモメのジョナサンは太陽に挑んだ。 目の前に人参ぶらさげられた馬はよく走るともいう。 理屈ではなく、そこにあるから動機付けられることは多い。 なければならぬものではなく、あ…
薄墨を垂らし颯となでる 近景には濃を遠景には淡を 一筋の蒸雲立ちて 楓林を羨まず 雲天開けき朝衣の白もさえざえと 風途絶え雨上がりひととき弛む。 私は無彩なれども色ある景色を愛す 何ぞ一人彩色に狂せむや 墨に五色あり。 余は好きぬ。
どうでっしゃろ。 わし。似合いますやろか。 こうじぞう、いいます。 近視に乱視が少し、このごろすすむは老眼。 眼鏡(がんきょう)借りましてん。 貸したほうは、カメラのピントがあわん!ゆうてさわいでます。 そりゃそうや。わしに貸してるんやし。 たま…
強烈な横顔である。 しかし悪い人には見えない。 しかし抱かれたいとも思わない。 顔全体が筋肉である。 笑えばどんな顔になるのだろう。 わりとすごくチャーミングになるのではなかろうか。 エレガントさには程遠いかもしれないが、ストイックさにかけては…
ある男がいた。 その男は、蛙の鳴き声を聞きたいと思った。 庭に小さな池を掘り、おたまじゃくしを買ってきてそこに放した。 おたまじゃくしは手も足も生えてきて順調に育っていた。 ある日男は、ある出来事から、アヒルのひよこ達を買うはめになった。 その…
井戸から空を見上げれば、世界は四角に切り取られる。 丸窓から見たそれは、丸い。 まちやなどの、漆喰で丸く抜かれた窓に、四角い障子戸というような趣向も、古くから見受けられ、粋な感じがしたものだ。 望月の月明るき晩に、ま白き障子の丸い光は、まるで…
情報理論の第一の法則によれば、あらゆる中継器が、雑音を倍増し、メッセージを半減させるという。 機械に限らず、人を介して発せられるメッセージも、数人を経れば、もはや原型は留めない。 雑音の中から如何に純度の高いメッセージ性を抜き取るかは、かな…
祝い唄の中でも岩に花とはめでたさの象徴。 君が代は、さざれ石の巌となりて、苔むして花が咲く。 幸せの黄色いハンカチ色の花が岩に咲いている。 ように見える。 実際はどうであれ、岩に花が咲く如く、物事を捉えられると幸せだ。 無理だと諦めていたことが…
人間の心というものは、認知した現状と自分の思いがずれていると、自分の思いを歪めてまでそのギャップを埋めようとする。 環境に適応しようとする人間の心の強さといえる。 「わしは酔ってなんかおらんわい!」 こうのたまう者ほど、もうやめたほうがよろし…