2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧
赤銅色の木肌に、凛然さを湛えながら、まっすぐに延びる古代杉。 その樹下には、多様な低木を育み、若い杉林のような排他性は見られない。 長年の歳月をかけ、包容力を増しつつ生き延びてきたその木々は、数多の挑戦者達の中より選ばれし者達だ。 その刻々の…
鹿。ときたらもみじ。 その流れで行くと、猪にはぼたん、馬にさくら。 春にさくら、夏にぼたん、秋もみじ。 冬に鍋。牛豚鶏鮟鱇にてっちり、すきにかも。 鍋物が美味い季節になりました。 母さんが夜なべをして手袋あんでくれた、木枯らし吹いちゃ冷たかろう…
みやびなるみやのやしろをみやぐれば あかきみやよりよみのきいでて やちよのみやびと おもはばおもゆる。
私達の眼を楽しませる落葉樹が、紅く染まるか、黄に染まるかでは、違うメカニズムが働いているという。 摂氏8度を下回るようになると、葉の付け根に層ができ、光合成によって葉でつくられる炭水化物の移動が妨げられ、葉には糖分が蓄積される。 この糖分が…
みやびなるみやのやしろをみやぐればあかきみやよりよみのきいでて やちよのみやびと おもはばおぼゆる。
山寺ののきばのいろは散りぬるを 浅き夢みし まつも一興。
山の天気は変わりやすい。 一見恒常性を持つように見えることでも、変化という時限装置は内蔵されている。 一連の想定が首尾よくいっている間に快く引き受けた義務が、状況の大きな変化によって予期せぬ負担をなし会社を破滅させかねないこともある。 それぞ…
古典落語の中にはバレバナシと呼ばれるものがある。 ちょいと艶のある噺で、近頃は放送倫理というやつのおかげで、電波には乗らないものだ。 落語は高座に行くのが一番。 今日は天気もいいし、あさっては勤労感謝の日だし、紅葉もええ感じになったし、礼を破…
溶けた氷は、もう一度凍らせることはできる。 しかし、目玉焼きをもう一度卵に還すことはできない。 どんな目玉焼きを見ても、卵を思い浮かべることはできる。 しかし、氷の溶けた後の水溜りをみて、その氷がどんな形だったかはわからない。 還ったり帰らな…
自然は時にオモシロイ風景をみせてくれる。 僕達が頭の中で思いも寄らないことは、オモシロイ。 オモシロガッテル内はいいが、思いも寄らない災害などであれば、僕達は頭を、カカエル。 「オモイモヨラナイ」と言うこと事態は同じ事態なのに、オモシロガッタ…
遠望は紅染半岐を没す 時勢尽くる処これ臙脂 自らに問う来るは過ぐるにあらざるを いたずらに光陰を費やして更に誰かを待つ -無山人-
より激しくより長時間働くことなしに、生産性を上げ実入りを増やそうとしたいならば、する事は一つしかない。 より賢く働く しかない。 生産性の向上とはそれしかない。 -P.ドラッカー- ただ、注意が必要だ。 頭がよく、よく働き、粘り強い人がみんな成功…
一瞬、奇妙な感覚に捉われた。 人体を形成する細胞も、ミクロになって、下から眺めたらこんな感じではないか。 毛細血管のその先に細胞は形成され、落葉宜しくメタボリズムを繰り返す。 葉っぱの葉脈は枝のように見え、枝は木の連なりに見え、森全体は葉っぱ…
はれ。 渡る空に、銀杏の葉がひとひらひとひら眩く映える。 少しはましだということがある。 でも、そんなにましなわけではない。 それに、いつもましだというわけでもない。 上等とはいえないいけれどもだ。まあまあましな人生を歩いている。 銀杏がかさか…
沢立つ鴫かあきの夕暮れ。 においはすれど、すがたはみえぬ、ほんにおまえは屁のような。 みはなきものと、おもいこそすれ。 美醜たがわず、このよのなごり、みのなごり。 -無山人-
自然の色は、シーズン毎に同系色でシンクロする。 じっと紅葉を見ていたら、鮭の色もこんなんじゃなかったかと思う。 サーモンピンクや紅鮭などと紅葉の、晩愁の色の重なりが、群れでシンクロしてくるのだ。 重なりつつ色づきつつ再生への自己犠牲に乱舞する…
あかい実がよっつ残っている。 そういえば、赤といえばこの色をその昔象徴色としていた主義主張の国家や陣営があった。 今でも大国が残っているが、その主義の実はそれほど残っていないようにも受け取れる。 原始的なその主義の理想は、 「おのおのが能力に…
いつもは気に留めなかった木々が、 色づき始めると、鮮鋭に目に留まる。 ずっとそばにいたにも拘らず、まるで見えていなかったような気持でそれは、可視化される。 不可視なこととは、ないのではなく、見えていないことだ。 何か問題が起きて、 それを解決す…
私は酔っ払いの馬鹿である。 しかし誰もわかっていない。 もしも酔っ払うことができなかったら、私はもっと馬鹿なのだ。
おまん。知っちゅうかよ。 日本を洗濯しちゃるがよ。 太平洋は広いがぜ。こんまいこと言いよったらいかん。 無頓着でありながら、繊細。 武張っていながら、チャーミング。 泣き虫ながら、反骨。 縁に恵まれ、運を尽く。 回天の時を走った、稀代のペースメー…
健康そうに見えたり、笑ったり、怒ったり、不健康そうに見えたり、馬鹿だったり、人間が軽かったり、賢そうに見えたり、あきらめたり、意欲が沸いたり、同性の体を理解したりするのに学習はいらない。 しかし、着物の着方や、文字の書き方や、パソコンの使い…
双子地蔵が笑っている。 通常、哀怒の表情をしている地蔵は見かけない。 人は困苦は共に分かち合えても、楽福を共に分かち合うのは難しい生き物だという。 笑っている。とはそういうことだろう。 やがて、双子は成長しそれぞれの道を歩む。 大人の双子地蔵を…
隣のトトロかとおもえば、木彫りのタヌキであった。 「いつでも誰かがきっとそばにいる。」と謳ったのは平成ぽんぽこであった。 木目年輪を上手く生かしている。 金玉袋のシワの感じもよろしい。実際は縦じまだが。 菅笠の重みがよく現された耳の部分など細…
その腹に 何が不足ぞ なく蛙。 -詠み人知らず- 雷の音が聞こえたときには、もう鳴り終わっているように、現実について思うときにはもうその現実は、終わってしまっている。 不足を思うのは、お腹が現実で満たされていないと思う過食性の疑いもある。 自分の…