2006-01-01から1年間の記事一覧
雨の日も。晴れの日も。 病めるときも。快なるときも。 生じるときも。召されるときも。 変わることの無いもの。 それが祝福。 変わらぬ慈愛。 降り注ぐの風景。 大いなる祝福の本質。 そこにありながらも、知る術は持たない。 迷える愚禿よ。
ちりぢりではないのである。 ちりのこっているのである。 耐えているのではないのである。 まだその時ではないのである。 なんとはなしの、美学があるではないか。 よくぞ、残っていてくれた。 散り終い 残る仕舞いの 楓葉の 瞬くまにこそ 移ろう艶かな。 年…
表面に裏面。 太陽の顔に月の顔。 三角鼻におちょぼ口。 お猪口で、熱燗をやろうとするとやはりこういう口になる。 おっとっと。まあまあ。の季節でございます。 呑みすぎても、やはりもう一つの顔が出てまいります。 案外本音の顔であったりします。 私の場…
雲層低く重なり、陽光を隠す。 春来の候にあわせて、萌芽鎧を着る。 葉を落とすほどに身支度整い。 倒るまで永劫の営為の寒風景。 いざ支えん。わが梢。厳境の季の立ち行くを。 春までの芽吹くまでのこの姿が優れている。秀でている。 地味で、飾りなく、貧…
あれに見えるは、寒椿か山茶花か。 襟を立て、寒風を避けながらも歩みを止めざらば。 春にも似たり、冬の歓迎。 冷気も吹き飛ぶ桃源の風景。 敷き詰めたる桃の絨毯。出で立つ豊香。 色の無い景色に、明かりがともる。 その姿。仙。 落花桃仙と名付けよう。
若きものには若きものの。 中年には中年の。 壮年には壮年の。 思想と言うものがあるだろう。 好かれたいが為に、物分りのいいおじさんになる必要など無い。 好まれるが為に、良く出来た若者になどもなって欲しくは無い。 ただし。それが思想と呼べるもので…
はなはなしい鼻。 どこを伸ばすかは、世の中自由だ。 口を伸ばせば嘴。 眼を伸ばせば蟹。 首を伸ばしたキリン。 舌を伸ばして蛇。 足を伸ばして未知の域。手を伸ばせば届く夢。 伸ばすことによってこそ手に入れられるものがある。 能力は伸ばしてこその出来…
岩に苔むす。と言えば。 経験に経験を重ねて、ゆっくりと苔むすように、成長する様を彷彿させる。 対義での、転石苔むさず。と言えば。 流れに翻弄されながらも、やがて角が取れ、丸く綺麗に成長する様を彷彿させる。 同じ苔と石ながら、万事塞翁が馬。 じっ…
「陸沈」という言葉がある。 海に沈むのは簡単だが、陸に沈むのは難しい。 そこには人間の深い知恵が隠されているのだろう。 洒落っ気があって、知恵の塊の、ご隠居さん。 若さもいいが、古さの魅力。 八っさんや、熊さんの知恵袋。 そのようなことを思い起…
ぶれてぼける二人連れ。 ・・・。 酔ったなぁ。 ああ。酔った。 おい!狸公! へえ。なんでしゃろ。 おめえ。人を騙すってほんとかい。 へぇ。たまにですがね。やりまっせ。 おお。じゃあ。騙してもらおうじゃないか。 へぇ。よろしおま。 ・・・。 なんでぇ…
白百合が、一輪。供えられている。 白い菩薩に白い百合。 色白は百難を隠すという。 全ての色光を反射する白色。 真っ白な気持ち。 しばらく忘れているなぁ。 つい。うなだれてしまう。 白菩薩。
粋でいなせで情あつく、反骨で、はねっかえりで、機知に飛んで色っぽい。 おきゃんと言えば、浮世の花。 深川芸者の真骨頂。 金や色に惑いなく、げすでやぼは大嫌い。 羽織半纏さらりと纏う。めみもうるわし旦那のいなせ。 小紋の裾を翻し、急ぐは浴衣の格子…
アイム グリッド ツー ミート ユー。 それはグラッド。会えて嬉しい。 見れば見る程、チカチカくらくら。ゆらゆら。 水面上30メートルの吊橋格子道。 袋の中の金が引き締まる思い。 アイム クラッと ツー ミート ユー。 あえて、嬉しくない道もある。
一際高い一本の木。 ここが国有林の自然保護区内であるからには、人工の手は入っていないはず。 さすれば、この一本。己の力で生き残っているものと思われる。 一際高いということは、成長につれ、当然風当たりも強くなる。 雷だって容赦はしないであろう。 …
がんじびぜしんに。 眼耳鼻舌身意。ろっこんしょうじょう。六根清浄。 我々の周りにはある世界が出来ている。 一人ひとりその住みなすところ、それぞれにユニバースが生じている。 どのような世界観を持って生活するのかは、この六根の、選択・認識・受容に…
夜の華街。通り雨。 にじむ灯かりにけぶる影。 低い屋根ごしそらみれば。 ちらばり光る細雫。 石畳に。 うつるは浮世の落し胤。 胸に残るいざ酔いあらた。 静かにすいこむいきすがすがし。 祇園に小雨のおつるころ。
小高い丘があって。こんもりと茂る森。 たいがいはそんなところは鎮守の森。 しずめて。まもる。 立派な境内を持ち、荘厳な神殿を構えるものから、小さな祠に榊が揺れているだけのものまで、鎮守は日本全国至る所に存在する。 私は、人気の無いときの鎮守の…
それはそうと、どないでっしゃろ。 ほう。それはそれは、愉快な噺ですなぁ。 隣の空き地にかこいが出来たってよ。 ほう。それはそれは、愉快な噺ですなぁ。 これドイツんだ? へえ~。かっこいー。 それタコかい? オランダ。でもイラン。 ずれてません? イ…
あら!いやだ。こんなとこ見られちゃって。 いえいえ。愛嬌たっぷり。 えくぼがチャーミング。 人間も、徳が備わってくるとチャーミングになるという。 いくつになろうが、チャーミングさは輝き続ける。 ほがらかな気分にさせてくれるおじぞうさんであります…
石灯篭に灯がともる。 こぬかにしっとりと苔がぬれている。 玉砂利をふみしめる音があたたかい。 この寸景をつつみこむ寸慶。 粛々と去りゆく色によろこびがある。 よきときのありがたさが帰ってくる。 薄暮の風景。
恥の多い人生を歩んでおります。 忍びきれない恥は偲びきれなくあったように思えます。 それでも、そのときにはそうさざるを得なかったと思えるように思うしか、今となってはございません。 若さというものの悩みは果てなく、老いというものの悩みは限りなく…
かやっぱらです。 へたに入りますと手や足を切ったりします。 いわゆる自然の凶器。 実際に禿頭に一筋の切り傷ができてしまいました。 手足は気をつけたのですが、頭までは気付かなかった。 きづかなかったのに、きづいってしまいました。 ぱやっぱやぱやっ…
あんぐりと。 口をあけてみあげる。 命運つきかねる運命をみあげてみる。 土台、運というようなものがある。 みあげた空に、見果てぬ運をみる。 どのようなものが、降りてくるんか。 あんぐりと。口をあけてみあげている。 なすすべを語れない口があいている…
一葉落ちて 水冴える。 なにものかが はらりと落ちて ものごとがこうグッと動き出すことがある。 気持ちに、魂に、考え方に、生気が宿ることがある。 大きく足の先まで息を吸う。 よし。 一葉落ちて 陽昇る。
ことほぐの きざしみせるや たつの呼び水。 至福に不幸。 苦に楽。明暗。 儲けも損も。 吉も凶も、瑞も危も。 兆しはうつろいとどまることあらず。 なにごとに よらず。 せめてならばで 思案海。 善哉善哉 櫂持ちて 漕ぎ出す先は 瑞兆の灘。 いざいかん 龍の…
枠にはめられることは大嫌いだけれども。 枠に嵌る禿。 無理やり枠にはめようとするとツルリと滑り落ちる。 枠が悪いのか。禿が悪いのか。 枠に囚われまいと逃げる。 滑り落ちて嵌ってしまう枠。 鉄格子の枠にだけは囚われるようなことは無いようにと。 はま…
ちあきなおみさんやったな。確か。 「・・いつものように幕が開き、恋の歌歌う私に 届いた手紙は。黒い縁取りがありました・・」 なんちゅう唄やったかいなぁ。 追悼か追憶かそんな感じでしたわ。 いつかはワシの名前も黒い縁取りがつくんでっしゃろけど。 …
にじんではきえる しまいべに。 はらはらと 朱や紅や赤。 しどしどと 薄黄に薄茶に舞う黄金。 そういえば御堂筋の銀杏並木もええ色や。 こんな季節に。 そぞろあるけば。 何故か口ずさむ。 大阪ラプソディー。 ああ宵の町。 宵の季節の。 仕舞紅。
なんでも相性と言うのはございますようで。 よく「馬が合う」という関係がございますわな。 なぜかしら、話がお互い面白かったり、安心しあえたりと、同調するリズムや感性、考え方などを持ってる間柄とでも言いましょうか。 こういう雰囲気をどちらともなし…
プランクトンが多量発生すると水は濁る。 栄養過多は、何事にもよくないが、それが川を伝い海に流れ込むと、沿岸部には大量のプランクトンを求めて小魚が集まり、それを求めて・・と連鎖的に豊穣の海になる。 漁獲高はこの食物連鎖の按配において、地球上を…